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着物姿は「足元」で決まる。プロが教える足袋と草履の粋な選び方

着物姿は「足元」で決まる。プロが教える足袋と草履の粋な選び方

皆さまこんにちは。
世田谷・三宿の着物レンタル・着付け教室「桐ひらく」の石井庸子です。

結婚式やパーティー、ちょっとしたお出かけなど、着物を着る方が増えているように感じます。街で素敵なお着物姿の方をお見かけすると、私も嬉しくなります。

皆様は着物を着るとき、まずどこに意識を向けますか?やはり、着物と帯の色合わせやコーディネートに一番気が向く方が多いのではないでしょうか。

実は、"足元"こそが、着姿の完成度を左右する非常に大切なポイントなのです。

「おしゃれは足元から」という言葉は、洋服だけでなく着物にも通じる真理です。

どんなに高価な着物を着ていても、足元のサイズが合っていなかったり、TPOにそぐわないものを選んでしまったりすると、せっかくの装いが台無しになってしまうことも。

今回は、意外と知られていない足袋(たび)と草履(ぞうり)の正しい選び方について、プロの視点から少し踏み込んでお話しさせていただきます。
美しい着物姿を目指す大人の女性に、ぜひ知っておいていただきたい内容です。


その足袋、サイズは合っていますか?

足袋は、ぴったりサイズを選ぶのが鉄則

皆様は、足袋を選ぶときに「少し大きめの方が楽かしら?」と、ゆとりのあるサイズを選んでいませんか?
実はこの選び方、着物の装いにおいてはNGなのです。

ドレスを着る時を想像してみてください。足に合わないぶかぶかのハイヒールでは、美しく歩けませんよね。足袋もそれと同じです。

「足袋は、ぴったりしたサイズを選んでください」
これは私が着付けの際、必ずお伝えしていることです。

楽だからといって大きめのものを選ぶと、草履の中で足が滑ってとても歩きにくくなってしまいます。さらに、歩いているうちに足袋の「こはぜ(留め具)」が外れてきてしまうこともあり、見た目にも美しくありません。

靴を選ぶときは捨て寸(つま先のゆとり)を考慮しますが、足袋の場合は実寸(足の実際の長さ)で選ぶのが基本です。

指先までシワなくピシッと吸い付くような足袋姿こそ、着物姿を美しくする第一歩なのです。

素材選びのTPO

最近は、靴下のように履けるストレッチ足袋(タビックス)も多く見かけるようになりました。伸縮性があり、こはぜがないタイプも多いため、履きやすくて便利ですよね。

しかし、これもTPOに合わせた使い分けが重要です。

ストレッチ素材の足袋は、あくまで普段着のためのもの。小紋や紬で街歩きを楽しむようなカジュアルなシーンであれば問題ありませんが、付け下げ、訪問着、留袖といった「礼装」の場では避けるべきです。

フォーマルな場では、綿素材のキャラコと呼ばれる足袋を合わせるのがマナーであり、品格です。白く輝くキャラコの足袋は、着物の格を引き立ててくれます。

本当におしゃれな方は、ご自身の足の形に合わせて足袋をあつらえることもあります。それほどまでに、足袋は着物姿の要なのです。


草履はかかとを出して履く。美しさと機能性の秘密

「かかとが少し出る」が正解のサイズ感

草履のサイズ感

次に、草履の選び方です。
ここでもまた、洋服の靴とは違う選び方のルールがあります。

「草履は、かかとが少し出るものを選んでください」

靴のように足がすっぽりと入ってしまう大きさの草履は、着物においては「サイズが合っていない」とみなされます。

かかとまで台に乗ってしまうような大きな草履は、歩きにくいだけでなく、鼻緒が足の指の間に食い込んで痛くなる原因にもなります。さらに、見た目が野暮ったく、履き古した草履を履いているような印象を与えてしまいます。

一般的には、草履の台からかかとが1cm〜2cmほど出ている状態が美しいとされています。

かかとが出ることで重心がつま先寄りになり、自然と背筋が伸びて、着物らしい美しい歩き方ができるようになるのです。これは理にかなった先人の知恵なんですね。

草履が足より大きいと、着姿が台無しになる

草履のサイズ選びには、もう一つ、着付け師の視点から見てとても大事な意味があります。
草履が足より大きいと、着物の裾が草履の台に引っかかってしまうのです。

私たちプロが着付けをする際、着物の裾は、草履の台にかかるくらいの長さに合わせるのが、最もスラリと美しく見えるバランスと考えています。

しかし、草履が足よりも大きすぎると、歩くたびに着物の裾が草履の余った部分に乗っかってしまったり、引っかかったりして、美しい裾のラインが崩れてしまいます。

これでは、せっかくの着付けも台無しですし、見ている方にも「だらしない」という印象を与えてしまいかねません。

また、草履や足袋が汚れているのも、品の良いものではありません。
お出かけの前には、足袋が真っ白か、草履のかかとがすり減っていないか、ぜひ一度チェックしてみてください。


まとめ

着物を「粋」に着こなすための第一歩は、足元のサイズ感を見直すことから始まります。

  • 足袋は「実寸」でぴったりしたものを(礼装ならキャラコ素材)
  • 草履は「かかとが少し出る」サイズを

この2点を意識するだけで、あなたの着物姿はぐっと洗練されたものになるはずです。

世田谷区三軒茶屋・三宿エリアの『桐ひらく』では、着付け・高級着物レンタルを行っております。着物を美しく着付けるだけでなく、足元についてもお客様一人ひとりの足の形やサイズを拝見し、痛くならず、かつ最も美しく見えるように、サイズ合わせを行います。

「持っている草履のサイズが合っているか不安」
「TPOに合った足袋がわからない」

といったお悩みがありましたら、LINE公式からお気軽にご相談ください。
皆様が自信を持って、着物でのお出かけを楽しめるよう、精一杯サポートいたします。

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